57 ウチダ 温清飲 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 乾性(分泌物のあまり無い)熱証の皮膚疾患(掻痒症)/やや鬱血性の赤み、慢性化/血虚を伴う血熱 |
●ウチダ温清飲煎じ薬は、皮膚の色つやが悪く、のぼせを伴う方のイライラなどの精神不安に、また月経不順、月経困難などの婦人病にも用いられます。 ●古くから子宮出血などの婦人病のクスリですが、現代では主として慢性の湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬(かんせん)といった治りにくい皮膚病の治療薬としても使用されています。 ●本方は血虚と血熱が同時にある病態に対する基本処方です。 ●四物湯と黄連解毒湯の合方です。 ●四物湯による温補血行促進の作用と黄連解毒湯による消炎及び血熱を冷やす働きが調和し、独特微妙な作用を現します。 ●血液循環をよくするほか、出血をおさえる作用、のぼせや手足のほてりをとる作用があります。また、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。 |
【適応症】月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、アトピー性皮膚炎、ベーチェット病、皮膚掻痒症、湿疹、蕁麻疹、にきび、肝斑(しみ)、黒皮症、鼻血、喀血、子宮出血、血尿、口内炎、高血圧、肝障害、アレルギー体質の改善、ひび |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、著しい虚証の方、湿潤性の強い皮膚病、表証(急性疾患)の方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月6日(水)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0962 | 30日分 | 12,980円 | 13,629円(税込) |
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【診断のポイント】 ●皮膚枯燥、口渇 ●血熱性皮疹、粘膜潰瘍 ●心下痞硬、下腹の軽い抵抗圧痛 |
温清飲は、次の証の方に最適です。 ●陰虚火旺 » ●出血・実熱 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 皮膚の色つやが悪く、のぼせるものの次の諸症: 月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。温清飲には、血流をよくして体をあたためるもの、水分を保持するもの、あるいは熱や炎症をさます生薬がいろいろと配合されています。 日本薬局方 ジオウ(地黄)3.0g 日本薬局方 シャクヤク(芍薬)3.0g 日本薬局方 センキュウ(川きゅう)3.0g 日本薬局方 トウキ(当帰)3.0g 日本薬局方 オウゴン(黄ごん)1.5g 日本薬局方 オウバク(黄柏)1.5g 日本薬局方 オウレン(黄連)1.5g 日本薬局方 サンシシ(山梔子)1.5g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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【温清飲の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈血の道症(身体灼熱感)〉
45歳の女性です。 ・現代病名:血の道症 | |
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〈アトピー性皮膚炎〉
アメリカのシアトルで3人兄弟の真ん中として生まれ、生後1年6ヶ月までアメリカで育てられる。生後12ヶ月頃より、アトピー性皮膚炎が出始める。 ・現代病名:アトピー性皮膚炎 | |
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〈効果的だった漢方薬と番茶のうがい〉
Wさん(41歳・女性)は、耳鼻咽喉科でアフタ性口内炎の治療を受けましたが、よくなりませんでした。 ・現代病名:アフタ性口内炎 | |
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〈不快なほてり感が温清飲で取れた〉
Hさん(60歳・女性)は更年期で、顔や手足がほてるようになり、非常に不快な毎日を過ごしていました。しかも、ときどき顔や手足の皮膚がかゆくなるのです。皮膚の色も赤黒く、顔には黒っぽいシミができていました。 ・現代病名:ほてり | |
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〈かさかさ肌が潤い、かゆみが消えた〉
Z君(15歳)は、幼いころからアトピー性皮膚炎で、ずっと治療を続けてきました。いろいろな治療を試しましたが、なかなか思うような効果を得られません。 ・現代病名:アトピー性皮膚炎 | |
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〈杖なしで歩けるまでに回復〉
農業を営むTさん(78歳・女性)は、温清飲で高血圧を治療していました。一方で糖尿病も患っていましたが、血糖値のコントロールはうまくできていたようです。 ・現代病名:脳卒中 | |
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【温清飲類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
黄連解毒湯 » …比較的体力の充実した人で、のぼせ、精神不安、出血傾向などはあるが、皮膚の栄養低下や乾燥傾向のない場合に用いる。(血熱妄行) | |
芎帰膠艾湯 » …比較的体力の低下した人で、出血が長びいて貧血症状を呈するが、のぼせ、皮膚症状などを伴わない場合に用いる。(血虚の出血) | |
桂枝茯苓丸 » …比較的体力の充実した人で・のぼせ・出血傾向にあるが皮膚の栄養低下がなく、下腹部に抵抗・圧痛のある場合。(瘀血証) | |
十味敗毒湯 » …体力中度の人の皮膚疾患で、発疹が散発性で、時に化膿を伴う炎症のある場合に用いる。(風邪湿熱の皮疹) | |
消風散 » …比較的体力の充実した人の頑固な皮疹で、分泌物があって痂皮を形成し、痒みの強い場合。(風湿熱の皮疹) | |
●本剤は、漢方の古典「万病回春」(まんびょうかいしゅん)(明代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は四物湯と黄連解毒湯の合方です。四物湯が温補養血、黄連解毒湯が清熱瀉火に働くことから、その薬効より名付けられました。 ●どちらかというと女性向けで、体力が中くらいで、皮膚がかさつく人に向きます。生理不順や生理痛、ことに出血の多い月経過多に好んで用いられます。そのほか、更年期障害、のぼせ、不安感、イライラ感、あるいは皮膚の発赤やかゆみ、乾性の皮膚病などにも適応します。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。