103 ウチダ 酸棗仁湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 虚証の不眠症(神経過敏による不眠) |
●酸棗仁湯は、漢方治療の著名な古典である「金匿要略」を出典としており、古来より心身疲労しまたは病身、老人などで体力が衰え、不眠や夜間に眼がさえて眠れない人に賞用されています。神経をしずめて、寝つきをよくします。 ●体力が衰えている人が気が昂って(あがって)眠れないもの、及びその他の神経症状に用いられます。すなわち虚煩(きょぼん)を主証とします。 ●本方証の虚煩不眠は、肝血不足して、陰虚陽亢によって生じるものです。 ○体力があまりなく、繊細な方に向く漢方薬です。 |
【適応症】心身がつかれ弱って眠れないもの、虚労(体力消耗)から来る嗜眠、自律神経失調症、不安神経症、不眠症、神経衰弱、心臓神経症、眩暈、盗汗 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、著しい寒証(冷え)の方、著しい湿証(水分停滞)の方、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢(泄瀉)など胃腸の弱っている方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0997 | 30日分 | 14,980円 | 15,729円(税込) |
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【診断のポイント】 ●虚証 ●胸中煩悶(虚煩) ●興奮、不眠 |
酸棗仁湯は、次の証の方に最適です。 ●心気虚 » ●心血虚 » ●心陰虚 » ●心腎不交(心火+腎陰虚) » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 心身がつかれ弱って眠れないもの。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。酸棗仁湯の構成生薬は、下記の5種類です。主薬の酸棗仁にはおだやかな催眠・鎮静作用があるといわれます。知母や茯苓にも同様な効果が期待できます。 日本薬局方 ブクリョウ(茯苓)…5.0g 日本薬局方 センキュウ(川きゅう)…3.0g 日本薬局方 チモ(知母)…3.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草)…1.0g サンソウニン(酸棗仁)…10.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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【酸棗仁湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈不眠〉
62歳、男子。 ・現代病名:不眠症 | |
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〈酸棗仁湯で夜間譫妄(せんもう)が改善〉
76歳の女性Mさんは、アルツハイマー病の患者さんです。痴呆が進行し、在宅での介護は非常に困難になったため、現在は特別養護老人ホームに入所して世話を受けています。 ・現代病名:アルツハイマー病 | |
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【酸棗仁湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
帰脾湯 » …脾が弱く虚証の人の憂思過度で生じた不眠。顔色が蒼白く、不安、抑うつなどの精神症状がある。脾心両虚。 | |
抑肝散 » …気血両虚の人が肝気が抑り不眠。神経過敏で興奮し易い。肝陽化風。 | |
柴胡加竜骨牡蛎湯 » …やや実証の不眠。肝気鬱結して煩驚。胸脇苦満と心下に動悸がある。 | |
猪苓湯 » …下焦の湿と熱による不眠、小便数。 | |
●本剤は、漢方の古典「金匿要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の薬方を基本としたわが国の経験処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は5種類の生薬から成り、その主薬である酸棗仁の名をとって処方名とされました。 |
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煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
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