135 ウチダ 茵蔯蒿湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 肝胆湿熱特に黄疸(皮膚・目の黄染化)を呈する肝胆道系疾患(湿熱黄疸) |
●肝炎、特に黄疸のある時によく用います。胸苦しく、口が渇き、便秘して頭に汗をかくような場合に使用します。 ●体力中等度以上の人で、口渇、尿量減少は比較的軽度で、便秘、心窩部の膨満感・不快感が著明な場合に用います。 ●本方は、上腹部ないし胸部の炎症を去り、利尿をはかり、ついで黄疸を治すと言われております。 ●黄疸の薬方として有名ですが、黄疸のあるなしに関わらず用います。この黄疸は食毒、水毒、熱毒(裏熱)によるものです。本方は「湿熱の黄疸」に対する代表処方です。 ●本方の3剤は共に苦寒の剤であり、湿熱の邪を二便により排泄して病を解します。 |
【適応症】黄疸、急性肝炎、慢性肝炎、胆のう炎、肝硬変、ネフローゼ、じんましん、口内炎、血清肝炎、カタル性黄疸、急性腎炎 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、体の弱っている方や胃腸の弱い虚証の方、冷えの強い方、下痢(泄瀉)をしている方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●成分:大黄の子宮収縮作用により、流早産の危険性があるので、妊婦、または妊娠している可能性のある方はなるべく使用しないでください。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0959 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
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【診断のポイント】 ●黄疸、熱、小便不利 ●胸からみぞおちのつかえ ●心下痞、腹満、便秘 ●熱邪が湿邪より強い |
茵蔯蒿湯は、次の証の方に最適です。 ●皮膚病と湿熱 » ●脾胃湿熱(湿熱阻滞脾胃) » ●肝胆湿熱 » ●中焦に湿熱の邪が侵入した場合 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 口渇があり、尿量少なく、便秘するものの次の諸症: 黄疸、肝硬変症、ネフローゼ、じんましん、口内炎。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。茵ちん蒿湯の構成生薬は下記の3種類です。黄疸の要薬とされる茵ちん蒿と山梔子、それと下剤の大黄です。便通をよくすることは、肝性脳症を防ぐことにもつながります。 日本薬局方 サンシシ(山梔子)…3.0g 日本薬局方 ダイオウ(大黄)…1.0g 日本薬局方 インチンコウ(茵ちん蒿)…4.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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口内炎、黄疸、じんましん、ネフローゼ、肝硬変症
【茵蔯蒿湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈二日酔い〉
28歳の男性。 ・現代病名:二日酔い | |
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〈非A非B肝炎〉
38歳、男性、教師。 ・現代病名:慢性肝炎 | |
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〈こまめに処方を変更して完治に導いた〉
R君(当時22歳〕は、生まれて間もなくアトピー性皮膚炎と診断され、20年以上も症状が続いていました。皮膚が赤くがさがさになって、のどの渇きや、立ちくらみなどの自覚症状がありました。 ・現代病名:アトピー性皮膚炎 | |
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〈薬物性じんましん〉
53歳、女性、やせ型です。 ・現代病名:蕁麻疹 | |
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【茵蔯蒿湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
茵蔯五苓散 » …小便不利、口渇、浮腫があり、便秘はない。腹壁の緊張が弱く、心窩部振水音を認めるような場合。すなわち水飲内蓄と脾胃湿熱の証に用いる。 | |
大柴胡湯 » …上腹部より胸部にかけての膨満感、不快感が本方より軽いが、季肋部の抵抗・圧痛が顕著の場合(胸脇苦満、心下急、便秘) | |
小柴胡湯 » …大柴胡湯と似ているが、季肋部の抵抗・圧痛の程度がやや弱く、便秘を伴わない場合に用いる。(少陽病半表半裏証) | |
●茵蔯蒿湯は、漢方治療の著名な古典である「傷寒論」「金匿要略」を出典としており、古来より黄疸に賞用されております。本剤はこの茵蔯蒿湯の有効成分を煎じ薬としたものです。 ●本方は3種類の生薬から成り、その主薬である茵蔯蒿の名をとって処方名とされました。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。