123 ウチダ 当帰建中湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛み |
●体をあたため、痛みをやわらげる作用があります。また、血行をよくして貧血症状を改善します。 ●血虚がはなはだしく、腹痛をともなう方に使用します。 ●特に産後の衰弱や、栄養の悪い月経困難症に適応します。 ●下腹痛、腰痛、月経痛のある方に用います。 ●当帰を中心にした漢方薬は、養血調経作用があり、生理不順や生理痛を緩和していきます。女性の人は、毎月生理で一定の血液を消耗しますので、慢性的に血液が不足しがちです。いざ 「妊娠、出産、授乳」のときにも、大量の血液が必要とされます。ふだんから、血液を養っておかないと、生理痛や生理不順、冷え性、不妊症の原因となります。血(けつ)がなければ、生理がこないので、妊娠できません。このことを、中医学では婦人は、血(けつ)をもって本となすと認識しています。 ●慢性的な血液不足のことを、血虚と呼びますが、「当帰を中心にした漢方薬」を服用しますと、血液不足の 血虚の体が補血または養血されていきますので、婦人病が改善する基本となります。 |
【適応症】産後の衰弱、月経困難症、月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛み、坐骨神経痛、潰瘍、慢性虫垂炎 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、振水音の著しい胃アトニーの方、胃腸がとても弱く、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢などを起こしやすい方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1035 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
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【診断のポイント】 ●貧血、冷え症 ●腹部軟弱、下腹部痛 |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 疲労しやすく、血色のすぐれないものの次の諸症: 月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛み。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。当帰建中湯の構成生薬は、下記の6種類です。当帰には、血行をよくして貧血症状を改善し、体をあたためる作用があります。桂皮と芍薬は痛みをとる代表的な生薬です。そのほか、体をあたためる生姜、緩和作用のある甘草などが配合されています。 日本薬局方 シャクヤク(芍薬) 5.0g 日本薬局方 ケイヒ(桂皮) 4.0g 日本薬局方 タイソウ(大棗) 4.0g 日本薬局方 トウキ(当帰) 4.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草) 2.0g 日本薬局方 ショウキョウ(生姜) 1.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛み
【当帰建中湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈飲めばたちまち痛みが和らぐ〉
2人の子育てをしている主婦、B子さん(40歳)は、若いころから月経困難症で、近くの病院で子宮内膜症という診断を受けていました。 ・現代病名:子宮内膜症 | |
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【当帰建中湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
当帰芍薬散 » …比較的体力の低下した人で、冷え症、めまい、貧血傾向があり、性周期に伴って軽度の浮腫、腹痛などを呈する場合に用いる。(血虚+水毒) | |
当帰四逆加呉茱萸生姜湯 » …本方の使用目標と似ているが、冷えの程度および下腹部の抵抗・圧痛が一層顕著な場合に用いる。(血虚受寒) | |
小建中湯 » …体質虚弱な人で、腹部所見、症状とも本方に似ているが、動悸、頻尿または多尿、手足のほてり、小児では鼻出血を訴える場合に用いる。(虚労裏急) | |
大建中湯 » …体力が低下した人で、腹部が冷えて痛み、鼓腸や腹部膨満、時として腸の蠕動不安の認められるものに用いる。(裏寒腹痛) | |
●本剤は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は体力虚弱で、脾胃(消化器系)の強壮でないものに用いられます。建中の‘建’は建立、‘中’は中焦つまり脾胃などの消化器系を指し、建中とは胃腸の働きを盛んにするという意味です。小建中湯の膠飴を去り、当帰を加えたことから、当帰建中湯と名付けられました。また、大虚のときは膠飴を加える場合があります。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。