122 ウチダ 排膿散及湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 皮膚の炎症感染性疾・せつ・瘍(よう)・癰(よう) |
●排膿散と排膿湯を合方した製剤で化膿症に使用します。 ●疼痛を伴う化膿性の皮膚および口腔、咽喉の腫物に対し、方名の通り排膿の目的で用いられます。 ●全体として清熱、解毒、きょ痰排膿の働きをもつ方剤です。 ●皮膚の腫れや発赤をしずめ、治りをよくします。化膿性の皮膚病のほか、歯肉炎や歯槽膿漏などにも用います。 ●消炎・俳膿(化膿した部分の膿(うみ)を出すこと)の作用があり、化膿(傷口などから化膿菌が侵入して炎症を起こした状態)の初期から化膿が進んだ状態まで幅広く用いることが出来ます。主に皮膚や粘膜の化膿性疾患に適しています。 ●赤く腫れて痛む化膿症に排膿散及湯が良く効きます。 |
【適応症】疼痛を伴う化膿性の腫れ物、癰(よう)、膿瘍(のうよう)、中耳炎、痔瘻、せつ、面疔、乳腺炎、蓄膿症、バルトリン腺膿瘍、歯槽膿漏 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、著しい寒虚証(冷え、虚弱)の方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|---|
k1040 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
【カゴに入れる↓】ボタンk9999をクリックするとあなたの買物カゴに商品が1個入ります。 複数個お買い上げの場合は数量を入力して、【カゴに入れる↓】ボタンをクリックして下さい。 別の商品の【カゴに入れる↓】ボタンをクリックするとあなたの買物カゴに別の商品が追加されます。 このご注文からSSL(セキュリティ機能)を使用しますので、あなたの情報は安全に守られます。 の使用ができるようになりました。 |
電話注文 » | FAX注文 » | メール注文 » | 直接来店 » |
●ご注文は、上記買物カゴ、電話、Fax、またはE-メールで承ります。 ご注文方法等・詳細 » |
【診断のポイント】 ●化膿性の腫れ物(炎症性浸潤が強い) ●体表が主、時に膿血便や膿痰 ●特別の腹証はない |
排膿散及湯は、次の証の方に最適です。 ●皮膚疾患と熱毒 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 発赤腫張して堅硬の状態を示し疼痛を伴った化膿症 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。排膿散及湯の構成生薬は下記の6種類です。主薬の桔梗には排膿をうながす作用があるといわれています。枳実や芍薬、甘草などは炎症や痛みをやわらげます。 18錠中排膿散及湯・キジツ6.0g・キキョウ3.0g・シャクヤク6.0g・ショウキョウ3.0g・ショウキョウ3.0g・カンゾウ3.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2〜3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2〜3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
|
疼痛を伴う化膿性の腫れ物、癰(ヨウ)、膿瘍(ノウヨウ)、中耳炎、痔瘻
【排膿散及湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈風邪の後の鼻水〉
20代後半の女性。 ・現代病名:鼻水 | |
|
〈歯茎の腫れ〉
20年間ほどの間、抗生剤の全盛期があり、化膿性疾患に無差別に使われてきた。しかし、やや安易な使い方のせいか、以前ほどはっきり効かない場合があり、副作用を恐れて漢方薬の指定が増えてきた。そんな一例である。当薬局の従業員で46歳女性。 ・現代病名:歯茎の腫れ | |
|
〈臀部膿瘍〉
体重17sの5歳の男子。 ・現代病名:臀部膿瘍 | |
|
〈指先化膿症〉
20歳の女子。 ・現代病名:指先化膿症 | |
|
〈肛門膿瘍〉
体重8.9sで、生後8ヶ月の男子に発した肛門膿瘍である。肛門側外方に発赤した腫瘤に母親が気づいて来院した。 ・現代病名:肛門膿瘍 | |
|
〈物を噛むと歯茎にあたり、腫れる〉 噛み合わせが悪く、物を噛んだ時に歯茎にあたる人では、歯茎が腫れ、まるで入歯をしたような感じになることがよくある。そのような時に、排膿散及湯は、著効を示す。服用するのは早ければ早い程よい。通常は3〜5日もあれば完治する。よほど激化していても1週間から10日もあれば大丈夫である。 ・現代病名:歯茎の腫れ | |
|
〈頬まで腫れて痛い〉
65歳、女性。 ・現代病名:歯茎の腫れ | |
|
●本剤は、漢方の古典「東洞経験方」(とうどうけいけんほう)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●『金匱要略』に記載された排膿散と排膿湯を合わせた処方であり‘排膿散および湯’とも呼ばれています。排膿散・排膿湯は、その薬効より名付けられました。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30〜40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2〜3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。