60 ウチダ 桂枝加芍薬湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 腸痙攣・腹痛 |
●ウチダ桂枝加芍薬湯煎じ薬は、顔色のあまりよくない体質虚弱者(寒虚証)の腹痛を目標として用います。 ●桂枝加芍薬湯は、古来より腹痛に賞用されております。本剤は、この桂枝加芍薬湯の有効成分を抽出、濃縮したエキスを飲みやすくした製品です。 ●本方の主薬はケイヒであって、ショウキョウとともに血管を刺激して血行を盛んにし、身体を温めますので、内臓の機能を高めるすぐれた作用があります。 ●本方中のタイソウは、胃腸機能を整えますので、アトニー型の胃に有効であり、カンゾウは急迫性の痛み即ち筋のひきつる様な痛みに効果を発揮しますので、本方は冷え症で腹部が膨満していて、腹直筋が異常緊張して腹痛、下痢がありしぶり腹のものにすぐれた効果をあらわします。 |
【適応症】しぶり腹、腹痛、胃腸神経症、けいれん性便秘、過敏性結腸症候群、慢性虫垂炎、移動性盲腸、慢性腹膜炎、大腸炎、急性腸炎、慢性腸炎、直腸炎、痔、陰嚢ヘルニア |
【妊娠・授乳の注意】
●妊娠中の便秘の場合によく使用されます。 ●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月6日(水)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0979 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
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【診断のポイント】 ●腹痛、虚満 ●腹皮拘急(腹直筋の緊張が強い) ●下痢(泄瀉)、裏急後重 |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 腹部膨満感のある次の諸症: しぶり腹、腹痛。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。桂枝加芍薬湯は、主薬の桂枝(桂皮)をはじめ、下記の5種類の生薬からなります。おだやかな発汗・発散作用のある桂皮、痛みをやわらげる芍薬、体をあたためる生姜、緩和作用のある甘草などが配合されています。 日本薬局方 シャクヤク(芍薬)6.0g 日本薬局方 ケイヒ(桂皮)4.0g 日本薬局方 タイソウ(大棗)4.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草)2.0g 日本薬局方 ショウキョウ(生姜)1.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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【桂枝加芍薬湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈慢性便秘〉
38歳女性。 ・現代病名:便秘 | |
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〈慢性便秘〉
44歳の婦人。 ・現代病名:便秘 | |
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〈かぜ気味で下腹部が痛む〉
26歳薬剤師の例ですが、学生時代はよくかぜをひいておりましたが、最近は丈夫になり、あまりりかぜをひかなくなっていました。一週間程前、勤め先から帰って来てかぜ気味で少し寒けがあり、急に下腹部が張った感じがし腹筋が膀下でつれて痛むという。軟便性の下痢があり「膀胱炎にでもなったのかなあ」と言っていたが、聞いてみると咽痛もなく、頭痛や関節痛もなく、僅かに鼻声である。小便は異常はないという。下腹部はかなり痛むとのこと。 ・現代病名:下腹部痛 | |
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【桂枝加芍薬湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
桂枝加芍薬大黄湯 » …本方と同様の症状を呈するが、裏急後重と便秘がさらに強い場合に用いる。脾実で詠は沈実である。太陰病であるが一部陽明病にかかっている。 | |
小建中湯 » …本方より体力の低下した人で、腹痛が持続的でさらに強い場合に用いる。本方より鎮痙、温補の働きが強い。五臓虚労で裏急。 | |
大建中湯 » …体力の低下した人で、腹痛を訴えるが、腹壁の緊張が弱く、鼓腸の程度が強く、ときに腸管の蠕動亢進が認められる場合に用いる。腹中寒して痛む者。 | |
芍薬甘草湯 » …急激に起り、筋肉の痙攣を伴う痛みに用いる。脈が弦。 | |
●本剤は、漢方の古典「傷寒論」(しょうかんろん)(後漢時代)収載の薬方を基本とした我が国の経験処方に基づいて作られた煎じ薬です。 ●腹力が弱く、それでいて腹直筋が緊張しているのが普通ですが、腹直筋の緊張がなくても、腹部膨満感があって腹痛を訴える場合に使ってよいです。ただし、振水音の著しい方には、六君子湯など他の処方を考えます。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。